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カーテンをも通り越して窓から差し込む眩しい光。
ちゅんちゅんと朝を告げてさえずる小鳥の声。
カチャカチャと音を立てあう食器の音と香しいコーヒーの香り
そして、扉越しに聞こえる母と子の会話。
それがこの地に戻ってきてからの俺の目覚まし代わり。
星の瞬く音が聞こえそうなほど、しんと静まり返った真夜中。
見上げれば真っ暗な空には、無数に煌く小さな星と凛とした姿で輝く白い月。
頬に触れる空気は、刺すように冷たくて。
吐いた吐息は白い弧を描いて、暗闇の中に溶け込んでいった。
「おまえ、可愛いな♪」
―――イライライラ
なぜだろう?
―――イライライライラ
ここ数日、ずっとこんな調子だ。