なぜかここ最近、あいつの機嫌がずっと悪い。
隣にいるだけで。
同じ部屋にいるだけで。
その不機嫌さがひしひしと伝わってくる。
―――仕事で何かトラブルでもあったんだろうか?
いや、それだったら家に帰ってくるのは深夜になるだろう。
不機嫌になってからも、ちゃんと夕方には家に帰ってきている。
―――・・・・・もしかして、アノ日か?
いや、それもない。
確か2週間前にお預けの日が続いたから。
―――・・・・・・俺、なんかしたのか?(汗)
一番ありえるとしたら、この理由なんだろうけど。
・・・・・・思いつかない。
最近は仲間たちと飲みにも行ってないから、飲んだくれて帰ってきてはないし。
ましてや帰りも遅くなってない。
約束も破った覚えもないし、ケンカもしてない。
うーーーーーーん。
どうしてなんだ??????
そして、今日の朝も機嫌が悪い。
ちらりと読んでいる新聞の影からこっそりと覗いてみるけど、その表情はまったくもって不機嫌。
眉間に皴がよってるし。
『そんなんじゃ皴が増えるぞ』
なんて言おうもんなら、鉄拳が飛んでくるのは間違いナシ!
ここは余計なことを言わないが一番、というのは俺の長年の経験からだ。
身をもって経験してきたからな、俺は。うん。
・・・・・あ、なんだかちょっと虚しくなってきた(涙)
「はぁ。」
あーぁ、ため息まで出ちまってるよ。これは相当な重症だ。
ここは一つ、聞いてやるってーのが男ってなもんだよな!
そんな不機嫌な顔されてちゃ、せっかくのコーヒーも不味くなるってなもんだし。
思い切って!
「なぁ、沙・・・」
「なにっ!?」
「・・・・・なんでもないです。」
俺の決意(!?)の言葉も、全てを言い終える前に掻き消され。
帰ってきた返事とその勢いに・・・・・俺は負けてしまった(凹)
今まで、機嫌が悪いあいつはもう何回も見てきた。
そう、数え切れないほどに。
でもこんなに機嫌が悪いとこなんて見たことないぞ!
一体、なにがあったんだ、沙羅っ!!!!
なんて言葉も、今の沙羅の剣幕には言えるはずもなく。
結局。
その日はとぼとぼと仕事へ行き。
帰ってきてもまだ続く沙羅の不機嫌さに、俺は早々に大人しく寝ることにした(涙)
翌朝。
まだまだ不機嫌は続いているのかと、そろそろと足音を忍ばせ起きて行くと。
「おはよう!忍!」
とやたらに明るい沙羅の声。
まるで昨日までの不機嫌が嘘のようだ。
俺は思わず呆然と立ち尽くしていると
「ほら、早く食べないと遅刻しちゃうよ!」
と、いつものように急かされて、ますます驚くばかり。
一体、なにがあったんだ、沙羅っ!!!!
昨日までの不機嫌さとは対照的な、今日のこの上機嫌さ。
怖い。怖すぎるっ!
恐る恐る上目遣いに表情を伺う俺に沙羅は気付いたのか。
「あー・・・昨日まではごめんねー。ちょーっとイライラすることがあってさぁ。」
なんて、かなり昔のことを話すかのように、からからと笑う沙羅。
―――はぁ。
今度は俺がため息つきたくなるよ。
でもまぁ。
原因はわからねぇけど、機嫌が治ったってのはいいことだ。
一口飲んだコーヒーは、いつもより美味い気がした。
「じゃあ、あたし先に出るね。」
と慌しく出勤していく沙羅を玄関で見送って。
さて、俺もそろそろ仕度をするか、ともう一度キッチンへ戻ったら。
普段なら気にもしないようなところなんだけど、部屋の隅に見慣れないピンクの箱が目に付いた。
不思議に思って手に取ってみると、その箱にはこう書いてあった。
『胃で溶けずに腸で効く コー○ック』
こんな理由で俺はビクビクしながら過ごしていたのかーーーーーっ!!!
はぁ。
今度は俺が胃炎になりそうだ・・・・(涙)
-終-
【いろはの言い逃れ】
○秘をあなどっちゃいけません、忍さん(爆)
さっそく遊びに来ちゃいました
忍、可哀想だけどなんか笑っちゃう(爆)
●秘って苦しくてイライラしちゃうんですよね
拗ねない忍が可愛いです
今日はたっぷり優しくされるといいね、忍!!
可愛いお話ありがとうございました♪
楽しみがどんどん増えていって嬉しいです
私は○秘になったことがないので(逆ばかりですよ・・・)イライラがわからないのですが・・・
かわいそうに、忍さん(笑)
女の子はね、ホルモンの関係で腸の働きに影響したり、頭痛が出たり、いろいろ大変なのよ~とマジに答えてみたり・・・
忍さんはまーーーーーーーーったく、こういうのわからなそうよね(爆)
昨夜はありがとう!そしてお誕生日おめでとうv
新しいお部屋も増えて、楽しみがまた一つ増えて嬉しい限りよんvv
いろはさんのペースで、頑張ってねvvv応援してるよー♪